『月記』

小瀬村卓実の備忘録。キャリア論と経営論を残します。

世界一シンプルなキャリアプランニング

エージェント事業を運営していると、一番聞かれる質問がこれだ。

「自分が何をしたいかがわからない」

 

キャリアプランを考える上で、その中心になるのは将来何がしたいかである。

今回は、その将来像の最もシンプルな考え方について紹介したいと思う。

 

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それは、

人になんと紹介されたいかである。

 

「ディズニーを作った小瀬村さんです」

Googleの日本代表の小瀬村さんです」

「世界一の経営者の小瀬村さんです」

 

といったように紹介された時に、

いかに自分がピンとくるか、誇れるかという観点で考えてみて欲しい。

 

ベンチャーキャピタリストの〇〇さんです」

 

ではしっくりこない場合も、

 

ベンチャーキャピタルのあり方を変えた〇〇さんです」

 

はしっくりくる事もあるだろう。

 

具体的なイメージをいくつかあげる中で、

自分は大きなインパクトがあることがしたい、

2C知名度のある事業がしたい、

昔からの大企業の社長になりたい、

といった法則が見えてくるだろう。

 

このキャリアの最終地点とも言える内容を、

一言でどう紹介されたいのかという考え方が、

キャリアプランを考える上での大きなヒントになる。

 

アサインでは、その方の価値観から演繹的になりたい姿家の外でキャリアを描いていくというアプローチをよくとるが、

相談できるキャリアアドバイザーやメンターがいない場合には、

こういった最終地点からまずはイメージをわかすというのは効果的な手法である。

 

もしあなたに人生のパートナーがいるのであれば、

その方と一緒に考えてみるのもオススメだ。

 

松下幸之助は、最初あんみつ屋をやろうとして、奥さんが止めている。

彼女には、松下幸之助がどういう人間で、どんな仕事をしていると

「彼らしい」かのイメージがあったのだろう。

 

本格的にキャリアプランを練るには、将来像を定義した上で、

どのようにそこに至るのかということを検討しなければならないため、

実際には、もう少し腰を据えて考える必要がある。

 

しかし、この方法はキャリアプラン策定の第一歩を踏み出すには効果的であり、

朝早くから夜遅くまで、会社や上司のために一生懸命働いている方にこそ、

1年目や3年目の終わりといった区切りで、自分のための時間を作って頂けると、エージェント冥利に尽きる。

 

本日は以上です。