『月記』

小瀬村卓実の備忘録。キャリア論と経営論を残します。

企業経営における「発明」とは

今回は、事業経営における発明について書いていきたいと思います。

 

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経営における発明で最も有名な考え方は、ジェフベゾスの提唱する発明であろう。

 

彼はアマゾンの経営において

「顧客視点」

「発明」

「長期目線」

と言う3つを重んじている。

 

今回は、その中での発明について考えていきたい。

 

なぜ「発明」が重要なのか

事業を成功させていく上で、発明は不可欠なものだと考えている。

 

他の会社とは異なったアプローチで、顧客の求めるものを提供する。

 

この顧客価値を高める新たなプロセスこそが発明の中身である。

 

シェアと言うものは、大きな目線で見ると市場の中のどれほどの顧客が自社のサービスに受け入れられるかと捉えることができる。

 

既存の市場シェアを変え、自社のシェアを伸ばしていくためには、今までにない顧客価値を作り出し、市場にそのサービスの是非を問う必要がある。

 

既存の市場の奪い合いで、ただ利益を減らすだけの価格競争や、PR合戦に終始する事は長期的に見て、その企業の発展をもたらすのではない。

 

経営における「発明」はどのようにするのか

まず大切な事は、顧客を見ることである。

 

顧客は常にニーズが充足された時、新たなニーズを持つ。

つまり、いつだって充足されていないニーズは存在する。

 

ジェフベゾス曰く

「顧客は常に求めている」

のである。

 

シェアの定義が、顧客にどれほど受け入れられるのかと考えられる限り、その発想の中心は顧客でなければならない。

 

一方で気をつけなければならない事は、顧客のニーズを聞きそれを具体的なサービスやプロダクトに落とし込むのは企業の仕事であるということである。

 

顧客をよく観察すると、彼らの求めていることがわかる。ただしそれを解決するプロダクトについて顧客はアイディアを持っているわけではない。

 

目の前にソリューションを置いて初めて、顧客はそれが気にいるかどうかを答えることができる。

 

逆に言えば、差別化を意識するあまり、十分に顧客ニーズが充足されている領域で、顧客便益を高めることのない新サービスのローンチは成功しない。

 

新しいサービスは、既存サービスを模倣するのに比べ当然ヒット率は下がる。

だからこそ、価値があり、市場の大きな割合を取りうる。

一方で、競合のサービスを模倣することができず、顧客にフォーカスしなければ成功にはなり得ないと言う性質も持つ。

 

せっかく事業を経営するのであれば、顧客に対し、より良い価値を提供できるようなアプローチで取り組みたい。

 

本日は以上です。