『月記』

小瀬村卓実の備忘録。キャリア論と経営論を残します。

他人の価値観で生きるな

こんにちは、アサインで代表をしている小瀬村です。

今回は、キャリアにおける価値観の役割、重要性について考えたいと思います。

 

実はこの「価値観」、キャリアプランニングにおいては中心となる要素であり、

アサインでは、この価値観こそキャリアを考える上での最重要の要素と捉えている。

 

価値観という言葉は、やや曖昧であるため、

まずは我々の考える「価値観」の定義をご紹介したい。

 

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キャリアにおける「価値観」とは?

キャリア戦略上の「価値観」とは、

・あなたがやりがいを感じる基準

・あなたの本質的な強み

だと捉えている。

 

この記事では、まず1つ目にフォーカスして話をしたい。

 

価値観とは、

「何に価値を感じるのかという観点」であり、

キャリアを選ぶ際の本来あるべき判断軸であると考えている。

 

人生100年時代と言われるように、キャリアが長期化する中、

大きな割合を占める仕事を何にするのかと言う問いは、

ますます重要になってくるだろう。

 

しかし、多くの人が自身の価値観を理解し、

キャリアの指針とすることができていないように思う。

 

なぜ自身の価値観が理解できないのか?

 

この価値観を正しくとらえるために、

最大のハードルとなるのは、世間の目やブランドといったものである。

 

その代表的なものが、「就職偏差値」であり、

ほとんど全ての若手がその存在を認知している。

 

各企業に対し、そのブランドや就職難易度が偏差値として表現したもので、

ネット掲示板では、勝ち組・負け組といったような議論が日々行われている。

 

自分がやりたい事は何かを考える上で、

こういった世間の画一的な基準、つまり、

「他人の価値観で意思決定をする人」が増えているように思う。

 

実際に、今の世の中で自分の価値観を捉えることは、そう簡単では無い。

 

いかに自分の価値観を捉えるか?

キャリアをテーマに考えると、どうしても企業ブランドや年収が頭をよぎり、価値観をとらえるのは難しい。

 

そのため、自分のキャリアを考えるステップを

1.自身の価値観を把握する

2.その価値観に合うキャリアを選ぶ

と明確に分けてしまい、

 

価値観を理解する目的では、

趣味や休日の過ごし方といった仕事から離れたテーマで考えることをお勧めする。

 

例えば、

 

本を読む、それも特定のジャンルや作者ではなく、幅広く読書する方は、

1つの領域を追求するよりは、多様なものに触れる仕事の方が合っている。

 

人にプレゼントあげることが好きな人は、

自分が得をすると言うことよりも、相手が喜んでいる姿を見る、

共感性が活きる仕事があっている。

 

といった具合だ。

 

こうして自分の価値観を把握した上で、

エージェントや求人サイトを活用し、

自分の価値観に合う仕事を探すと言うのは非常に良いアプローチだ。

 

20年以上生きている中で、その方の価値観と言うのは間違いなく形成されている。

つまり、大切なのは、形成された価値観をきちんと認識して、

キャリアの意思決定に反映させていくということである。

 

価値観を考えてみたものの、

イマイチ捉えることができないという方は、

 

ストレングスファインダーのような書籍を活用したり、

エージェントのキャリアカウンセリングを受けたりすることも、ヒントになるだろう。

 

就活ルール廃止や、副業自由化の流れもあり、

今後キャリアはより一層オープンになっていくと思われる。

 

多くの機会に触れるチャンスが出てくる中で、

いかに就職偏差値といった他人の価値観ではなく、

自分の価値観で切り開いていけるのかというのが重要であり、

「偏差値vs価値観時代」とでも言えるのではないかと考えている。

 

心から楽しい、誇りを持って人に話せるような仕事をしている人を増やすことが、

弊社のミッションであり、この記事がキャリア検討の第一歩となれば嬉しい限りである。

 

本日は以上です。