『月記』

小瀬村卓実の備忘録。キャリア論と経営論を残します。

企業経営を「進化論」から考える

皆さんは、ダーウィンの進化論をご存じだろうか。

 

今回は、経営者として「種の起源」を読んで考えたことを残したいと思います。

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進化論自体は、義務教育でも扱われるかなりメジャーな理論である。

 

”生存闘争の中で、自然淘汰がなされ、より生存確率の高い種が生き残る”

 

と言うのが中心となる考えである。

 

ふと読むことになったこの本だが、生物学的な面白さに触れるだけでなく、経営者として意識すべき教えがあると感じた。

 

経営は意識的な工夫で進化する

稲盛和夫氏の言葉に、

「今日よりは明日、明日よりは明後日と、常に改良改善を絶え間なく続ける。創意工夫を重ねる」

というものがある。

 

日々の会社としての経験の中で、工夫を積み重ねていくことの大切さを説いている。

 

進化論から読み解けることとして、変異による環境適応をしない種は、淘汰されてしまう、と言う内容がある。

 

生物としては、無意識的に長い年月をかけ、進化していくことができる。

 

一方で、会社の経営と言うのは、生物の進化と比べると、時間的に短く、意識に左右される度合いが大きい。

 

意識的に工夫を重ね、企業として変化していく心構えがないと、つい現状維持になりがちである。

特にある程度の売り上げが安定し始めた企業はそうなりやすい。

 

変化の大切さと、淘汰の存在をきちんと認識して、企業としても日々の工夫、その先にある進化を目指していきたい。

 

大きな市場で勝負せよ

また、これは進化論の中心的な議論では無いのだが、非常に印象に残った記述があった。

 

“ガラパゴス諸島のような、独自の環境で作られた生態系に、大きな世界からの外来種がやってくると滅ぼされてしまう。”

 

と言う内容である。

 

ガラパゴス化と言う表現が、用いられたように島国である日本はクローズな競争環境であるとも言える。

 

日本人として、つい日本人ならではの特性や環境いかし戦っていることを考えてしまうが、おそらくグローバルで戦う場合には日本の勝者でなく、アメリカの勝者が勝つことになるだろう。

 

そう考えると、グローバルで勝ちに行く企業を作るのであれば、初めから世界を相手に戦うべきであると思う。

 

日本だけ特定の事業領域が先行して成り立つ事は少ないと思うし、日本をきちんと押さえた後に世界に打って出るという順番では、世界市場で勝ってきた企業には勝てないのであろう。

 

意識的な工夫と、大きな市場と言うキーワードを忘れることなく、今後の事業運営や選定に生かしていきたい。

 

本日は以上です。

 

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